当サイトの記事は、厚生労働省・国税庁・警察庁など公的機関の情報、日本産業規格(JIS)、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
手元の金歯を売ろうと思った時、まず気になるのが「これは何金なんだろう?」ということですよね。
結論から言うと、金歯の純度はK14〜K20くらいの金合金が多く、純金(K24)ではありません。純度によって入っている金の量が変わるので、値段にも差が出るんです。
この記事では、歯科用の金合金の種類と、純度の確かめ方をお伝えします。
金歯って純金じゃないんですか?売る前に何金なのか知っておきたいです。
金歯は、金に銀や銅などを混ぜた合金です。K18やK20くらいのことが多いので、まずはその幅で考えてみましょう。
金歯の純度は何金のことが多い?
金歯はK14〜K20くらいの金合金が多く使われています。正確な純度は、見た目ではなく店の機器で測ってもらうと分かります。
おたからやは公式サイトで「歯科で金歯と言うと、K14~K20の合金が使われています。」と説明しています。
同じページのFAQでは「歯科用の金は一般的にK20(約83%)、K18(約75%)、またはそれ以下の金合金が多く使われています。」とも書いています。
『金歯なんだから、純金でしょ?』と思っていた方も多いはずです。実は、歯に使う金は硬さや強さが必要なので、ほかの金属を混ぜて使うんです。
金歯を売る時の全体の流れは金歯の買取ガイドにまとめています。
K(カラット)の数字の意味
「K18」の「K」はカラットのことで、金の割合を24分率で表したものです。K24が純金で、K18なら24分の18、つまり75%が金です。
日本の14金は「585」と表記されることが多く、この記事ではK14を58.5%として計算しています。
| 表記 | 読み方 | 金の割合 |
|---|---|---|
| K24 | 24金・純金 | すべて金 |
| K22 | 22金 | 約91.7% |
| K20 | 20金 | 約83.3% |
| K18 | 18金 | 75% |
| K14 | 14金 | 58.5% |
| K12 | 12金 | 50% |
K18の金歯の計算は18金の金歯の買取で詳しく書いています。
歯科用の金合金は純金ではない:JISの決まり
金歯の金の割合って、何か決まりがあるんですか?
歯科用の金合金には、日本産業規格(JIS)の決まりがあります。学術資料に書かれている中身を見てみましょう。
歯科用の鋳造用金合金は「JIS T 6116」という規格で決められています。
高知工科大学の学位論文では、この規格について「金の含有量が 65mass%以上で金及び白金族元素の合計が 75%以上と規定されている。」と説明しています。
つまり、規格に合った歯科用の金合金は、少なくとも金が65%以上入っているということです。
| JISの型 | 硬さ | 主な使いみち(学術資料の説明) |
|---|---|---|
| タイプ1・2 | 軟質・中硬質 | 噛む力の影響が少ないインレーやクラウン |
| タイプ3 | 硬質 | クラウンやブリッジ |
| タイプ4 | 超硬質 | クラスプ、プレート、アタッチメント |
使う場所によって硬さを変えるので、同じ人の金歯でも中身が少しずつ違うことがあります。
金のほかには何が入っている?
規格の説明にある「金及び白金族元素の合計が75%以上」という言い方に注目してみてください。白金族元素とは、プラチナやパラジウムなどの仲間のことです。
つまり歯科用の金合金には、金のほかにプラチナやパラジウムが入っていることもあります。こうした貴金属も、店によっては成分を測って値段に入れてくれます。
『金の割合だけ見ればいいと思っていた』という方もいますよね。混ざっている物まで知りたい時は、「金以外の貴金属も計算に入っていますか?」と聞いてみましょう。
JISの本文は閲覧にログインが必要なため、この記事では学術資料とメーカー資料の説明で確認しています。細かい数字は規格の本文や作った歯科技工所でないと分からない、と考えておいてください。

保険の材料の名前に出てくる「14カラット」
厚生労働省の保険材料の名前には「歯科鋳造用14カラット金合金」という物があります。インレー用と鈎用の2種類です。
また「歯科用14カラット金合金鈎用線(金58.33%以上)」という名前もあります。14カラットを24分率で計算すると約58.3%になるので、この数字はそこから来ています。
純度ごとの金の量と1gあたりの目安
『純度が違うと、どのくらい値段が変わるの?』という方もいますよね。
田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格22,773円/g(税込)で、純度ごとに計算してみます。
| 純度 | 1gあたりの金の価値 | 2g | 3g | 5g |
|---|---|---|---|---|
| K24(純金) | 22,773円 | 45,546円 | 68,319円 | 113,865円 |
| K22(約91.7%) | 20,875円 | 41,750円 | 62,626円 | 104,376円 |
| K20(約83.3%) | 18,978円 | 37,955円 | 56,932円 | 94,888円 |
| K18(75%) | 17,080円 | 34,160円 | 51,239円 | 85,399円 |
| K14(58.5%) | 13,322円 | 26,644円 | 39,967円 | 66,611円 |
| K12(50%) | 11,386円 | 22,773円 | 34,160円 | 56,932円 |
これは記事執筆日時点の参考値で、金地金の価格に金の割合を掛けた数字です。金歯の買取価格そのものではなく、素材としての上限の目安です。
同じ3gの金歯でも、K20なら56,932円、K14なら39,967円と、純度だけで約1.7万円の差が出ます。だから売る時は、純度をきちんと測ってもらうことが大切なんです。
実際の提示額は、歯や樹脂の分を除いた金の量と、店の掛け率で決まります。値段の出し方は金歯の値段はいくら?で書いています。
純度が1段階違うと、どのくらい差が出る?
表を見ると、K20とK18の差は1gあたり1,898円です。5gの金歯なら、94,888円と85,399円で9,489円の差になります。
K18とK14なら、1gあたり3,758円の差です。金歯がたくさんあるほど、純度の判定ひとつで金額が大きく動くことが分かりますよね。
店の公開価格でも純度の差は大きい
金歯の価格を純度ごとに公開している店の例でも、差ははっきり出ています。
なんぼやが2026年10月20日に更新した「今日の 金歯 の 買取参考価格」(税込)では、同じ0.9gでも14金(K14)金歯が11,741円、18金(K18)金歯が15,496円でした。
なんぼやは「実際の買取価格を保証するものではありません。」と注記しています。それでも、純度で数千円の差がつくことは分かりますよね。
歯科用純金・金パラ・銀合金:金歯以外の歯科用金属
金色の歯のほかに、銀色の歯や、金色の板みたいな物もあります。これも純度が違うんですか?
はい、それぞれ別の合金です。厚生労働省の保険材料の名前で見ると分かりやすいですよ。
歯科で使う金属には、金歯のほかにもいくつか種類があります。厚生労働省の保険材料の定義(平成18年版)や中医協の資料に出てくる名前を表にしました。
| 名前 | 金などの割合(名前に入っている条件) | 見た目の例 |
|---|---|---|
| 歯科用純金地金 | 金99.99%以上 | 金色の板・塊 |
| 歯科鋳造用14カラット金合金 | 14カラットの金合金 | 金色の被せ物・詰め物 |
| 歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金パラ) | 金12%以上 | 銀色の被せ物・詰め物(銀歯) |
| 金銀パラジウム合金ろう | 金15%以上 | つなぎ目に使う金属 |
| 歯科鋳造用銀合金 | 銀60%以上 | 銀色の金属 |
歯科用純金は「金99.99%以上」
歯科用の純金は、金歯とは別に「歯科用純金地金」として扱われていて、金99.99%以上と決まっています。
おたからやの参考買取相場表にも「24金 (K24) の歯科金板」という項目があります(価格はASK)。リークルは「歯科用貴金属純金板 5g 未開封 110,190 円」を2026年10月20日の買取価格として載せています。
家族が歯科関係の仕事をしていて、金色の板や塊が出てきた場合は、純金の可能性もあります。金歯とは分けて見てもらいましょう。
銀歯(金パラ)は金が12%ほど
銀色の歯の多くは金銀パラジウム合金、いわゆる金パラです。YAMAKINの公式サイトでは「金12%、パラジウム20%、銀40~50%に集約されています」と説明しています。
金歯とは金の割合が大きく違うので、同じ重さでも値段は大きく変わります。白っぽい金属の見分け方は白っぽい金歯・プラチナの歯は売れる?で書いています。
金パラにも規格があり、「JIS T 6106 歯科鋳造用金銀パラジウム合金」と呼ばれます。YAMAKINの説明では「1974年に現在の金12%以上、パラジウム20%以上となりました。」とされています。
銀歯の値段については銀歯は売れる?で詳しく書いています。
純度は歯医者や時期で違う?保証書・明細の読み方
『同じ金歯でも、入れた歯医者によって純度が違うの?』と気になる方もいますよね。
結論から言うと、違うことがあります。歯科用の金合金にはK14の物もK18・K20の物もあり、使う場所によって硬さの違う合金を選ぶからです。
- 「K18」「18K」「18金」のような数字とKの組み合わせ
- 「14カラット」「14K」などのカラット表記
- 「金合金」「金銀パラジウム合金」のような合金の名前
- 「純金」「金99.99%」などの表記
- どの歯に入れた物か(同じ人でも物ごとに違うことがある)
保証書に「14K」と書いてあれば、その金歯はK14として計算できます。ただ、何本もある時は、全部が同じ純度とは限りません。
保証書も明細も残っていない時は
何十年も前の金歯だと、書類が残っていないことのほうが多いですよね。
その場合は、無理に思い出そうとしなくて大丈夫です。K14とK20の両方で目安を計算しておき、店で測った純度がその幅に入るかを見てみましょう。
入れた歯科医院に聞いても、昔の記録が残っていないこともあります。純度は店で測れるので、そちらを頼るのが近道です。
刻印で純度を確かめられる?
指輪やネックレスには「K18」などの刻印が入っていることが多いですよね。金歯は、そうした刻印で純度を確かめられるとは限りません。
刻印が見つからない時の調べ方は金歯に刻印はある?で詳しく書いています。
色で純度は分かる?
金歯の色は、混ぜた金属や年月で変わります。黄色っぽい、赤っぽい、くすんでいるといった見た目だけで、何金かを言い当てるのは難しいです。
おたからやも、変色した金歯について「金の含有量に変わりはありません」と書いています。色ではなく、機器で測った数字で判断しましょう。
くすみが気になっても、自分で磨くのはやめておきましょう。磨いても純度は変わらず、表面が削れる分だけ金が減ってしまいます。
純度が分からない時は店で判定してもらう
純度が分からなくても売れます。店では比重計やX線(蛍光X線)の機器で金の割合を測ってから値段を出します。
おたからやは「すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。」と書いています。
歯科用合金については「査定では重量を計測し、必要に応じてXRFで金属の種類と割合を測定します。」とも説明しています。XRFは蛍光X線分析のことです。
比重とX線、何が違う?
比重計は、空気中の重さと水の中の重さを比べて、その金属がどのくらい重いかを調べる道具です。純金の密度は1cm³あたり19.32gとされています(財務省 関税中央分析所報)。
ただ、税関の報告では、金とタングステンの密度がとても近く、密度だけで見分けるのは難しかったとされています。比重は便利な手がかりですが、それだけで全部が分かるわけではありません。
蛍光X線(XRF)は、機器で金属の種類と割合を測る方法です。歯科用の金合金のように何種類もの金属が混ざった物では、こちらで成分を確かめる店もあります。
刻印の無い品物について、エコリングは「試金石検査や比重検査で金かどうかを判断しお値段をお出ししております。」と書いています。店によって使う方法が違うので、何で測ったかを聞いておくと安心です。
- 保証書や明細で純度の表記を探す
- 分からなければ、K14とK20の両方で目安を計算しておく
- 金歯の買取を公式に案内している店に持ち込む
- 「何金と判定しましたか?」と測った結果を聞く
- 目安の幅に入っているかを見て、売るかどうか決める
判定の方法の違いや、思ったより低い純度で計算された時のことは金歯の純度はどう判定する?で詳しく書いています。
思ったより低い純度だと言われたら
保証書にK18とあったのに、店で「K14くらいですね」と言われることもあるかもしれません。そんな時は、まず「何で測りましたか?」と聞いてみてください。
測った方法と結果を聞いて納得できなければ、その場で売らなくても大丈夫です。別の店でも測ってもらうと、判定が同じかどうか分かります。提示額が低いと感じた時の確かめ方は金歯の買取が思ったより安い理由にまとめています。
純度が分かれば、提示額にも納得しやすくなります。査定料のかからない店で、一度測ってもらうのがおすすめです。
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金歯・銀歯の査定額を確かめる
外した金歯や銀歯、入れ歯の金属は、1点からでも金・貴金属として査定を受けられます。店頭のほか出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

金歯の純度についてよくある相談
知恵袋などでよく見かける相談を、いくつか取り上げてみます。
「金歯は普通どのくらいの純度?」
金歯を売るにあたって、だいたいの純度を知っておきたいという相談です。
おたからやの説明では、K14〜K20の合金が多いとされています。純度が分からない時は、K18(75%)で仮に計算しておくと真ん中あたりの目安になります。
例えば2gの金歯なら、K14で26,644円、K18で34,160円、K20で37,955円です。この幅を頭に入れておくと、店で言われた金額がどのあたりか見当がつきます。
『幅があると逆に迷う』と感じたら、K18の数字だけをメモしておいても大丈夫です。店で純度を測ってもらえば、そこで答えが出ます。
「金歯って普通17金なの?」
型から外した金歯を換金したい人の「17金が普通?」という相談です。
この記事で確認した公的な資料や店の説明には、17金という表記は出てきませんでした。K14〜K20の幅で考えておき、正確な純度は店で測ってもらいましょう。
「上下で別の歯医者の金歯。純度が違うと困る?」
別々の歯科医院で入れた金歯の純度が違うのでは、という相談です。
売る時の話で言えば、純度が違っても困ることはありません。それぞれの純度と重さで計算してもらえばいいだけです。
『全部まとめて同じ純度で計算されたらどうしよう』と思う時は、「1つずつ測ってもらえますか?」と頼んでみてください。
「22金か18金か分からない、3gくらいの金歯」
奥の金歯を外してもらい、量ったら3gくらいだったという相談です。
K22なら金の量だけで見た目安は62,626円、K18なら51,239円です。差は1万円以上あるので、どちらか分からないまま売らず、純度を測ってもらってから決めるのがおすすめです。
「金歯が18金か24金か、どうやったら分かる?」
見た目で18金か24金かを見分けたい、という相談です。
家でできるのは、保証書や明細を探すことくらいです。色や手触りでは判断できないので、比重計や蛍光X線の機器がある店で測ってもらいましょう。
ちなみに、おたからやの説明でも金歯はK14〜K20くらいの合金が中心で、24金は挙がっていません。歯科用の純金は、金歯というより板や塊の形で残っていることがあります。
金歯の純度は物によって違い、見た目や記憶だけでは決められません。保証書の表記を手がかりにしつつ、最後は店の機器で確かめるのが確実です。
よくある質問
金歯は純金(K24)のことはありますか?
金歯はK14〜K20くらいの合金が多いとされています。純金は「歯科用純金地金(金99.99%以上)」として別に扱われる材料で、板や塊の形で残っていることがあります。
金歯の純度は自分で調べられますか?
保証書や明細に表記があれば手がかりになります。正確な純度は、比重計や蛍光X線の機器を持つ店で測ってもらうと分かります。
純度が分からないままでも売れますか?
売れます。店で純度を測ってから値段を出すので、分からないまま持ち込んで大丈夫です。
歯科用の金合金にはどんな決まりがありますか?
JIS T 6116という規格があり、学術資料では金の含有量が65%以上、金と白金族元素の合計が75%以上と説明されています。
まとめ
- 金歯はK14〜K20くらいの金合金が多く、純金ではない
- 歯科用の金合金はJIS T 6116で、金65%以上などの決まりがある
- 歯科用純金(金99.99%以上)や金パラ(金12%以上)は別の材料
- 純度で値段の目安が大きく変わる(3gでK20とK14は約1.7万円差)
- 保証書の表記を手がかりにし、正確な純度は店の機器で測ってもらう







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