当サイトの記事は、厚生労働省・国税庁・警察庁など公的機関の情報、日本産業規格(JIS)、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
家族を見送る時に、金歯が何本かあったのを思い出しました。火葬のあと、金歯ってどうなるんでしょうか?
火葬のあとに残ったお骨や灰の扱いは、火葬場を運営する自治体ごとに違います。気になる時は、前もって火葬場に聞いておくのが一番ですよ。
火葬のとき、故人の金歯はどうなるのか。聞きにくい話題なので、ひとりで気にしている方も多いはずです。
結論から言うと、火葬のあとに残る金属の扱いは、国の統一の基準がなく、自治体ごとに違います。気になる時は、事前に火葬場(自治体)へ問い合わせておくのが確かな方法です。
この記事では、公式に説明している自治体の例と、事前に確かめておきたいことをお伝えします。
火葬のあと金歯はどうなる?
収骨のあとに残ったお骨や灰は「残骨灰」と呼ばれ、その中に金歯などの金属が含まれます。残骨灰の扱いは自治体ごとに違います。
『金歯は骨と一緒に返してもらえるのかな』と思いますよね。
鹿児島市は、残骨灰を「遺族等による収骨後に残されたお骨や灰等を総称したもの」と説明し、その中に「歯科治療等に使用された貴金属(有価物)が含まれています」と書いています。
さいたま市も、残骨灰には「歯科治療などで用いられた金、銀、パラジウムといった希少金属が含まれています」と説明しています。
つまり、収骨で拾われなかった分は残骨灰として、各自治体の方法で扱われているわけです。
国の統一の基準はまだ示されていない
2023年3月の国会の質問主意書には、残骨灰に含まれる貴金属について「自治体によってその取扱いが異なっており」と書かれています。
これに対する政府の答弁書(2023年3月22日)は、火葬場の調査を行う予定で、その結果を踏まえて「残骨灰の取扱いに関する課題への対応について検討してまいりたい」としています。
その後に国が基準を出したかは、確認できませんでした。今のところは、自治体ごとの扱いを確かめるのが現実的です。
答弁書の原文は衆議院の答弁書のページで読めます。
自治体は火葬後の金属をどう扱っている?
自治体によって違うって、具体的にはどう違うんですか?
公式に説明している3つの市の例を見てみましょう。どこもお骨は丁重に扱いつつ、金属の扱い方がそれぞれ違うんです。
公式サイトで扱いを説明している自治体の例です。
| 自治体 | 残骨灰の扱い(公式の説明) | お骨の扱い |
|---|---|---|
| さいたま市 | 残骨灰に含まれる金・銀・パラジウム等を、資源循環を目的として売渡し | 供養地への埋蔵及び供養を条件にしている |
| 鹿児島市 | 北部・南部斎場の残骨灰を売却し、斎場の利用環境向上や修繕等の財源に | 慰霊施設に埋葬・供養 |
| 京都市 | 斎場敷地内の専用施設に収蔵し、減容化の過程で取り出した貴金属を売却 | 故人の尊厳の対象として丁重に取り扱う |
3つの市とも、金属は売却などで扱われていますが、方法はそれぞれ違います。
さいたま市は、令和6年度の火葬件数13,128件で、残骨灰から金8,009gなどが取り出されたと公表しています。
京都市は、令和7年度に金10,581.32gなどを売却し、その収入を市の収入としたと発表しています。
『家族の金歯も、こうして扱われているのか』と、少し気持ちの整理がつく方もいるかもしれません。

遺族が金歯などを持ち帰れるかについて書いた自治体のページは、上の3市では見つかりませんでした。扱いは火葬場ごとに違うので、気になる時は直接問い合わせてみてください。
各市の説明は、さいたま市の残骨灰の取り扱いと鹿児島市の残骨灰の取扱いで読めます。
火葬と金歯のよくある相談
ここでは、Yahoo!知恵袋に寄せられている相談の中から、火葬と金歯に関するものを取り上げます。
火葬が終わった後、金歯は返されるの?
火葬にする時、金歯はどうするのか、終わった後に返してもらえるのか、という相談です。
扱いは火葬場ごとに違います。公式に説明している自治体では、収骨のあとに残った金属は残骨灰として扱われていました。
返してもらえるかを書いた自治体のページは見当たらなかったので、気になる時は火葬の前に火葬場へ聞いておきましょう。
お骨上げの時に金歯が見当たらなかった
お骨を拾った時に、あったはずの金歯が見当たらなかった、という相談です。
そう感じて戸惑うのは自然なことです。収骨で拾われるのはお骨が中心で、拾われなかったお骨や灰は残骨灰として、各自治体の方法で扱われます。
気になる時は、火葬場に「残骨灰はどのように扱われていますか」と聞いてみてください。公式に説明している3つの市は、いずれもお骨を丁重に扱い、供養や埋葬をすると書いています。
- 火葬後の金属の扱いは火葬場(自治体)ごとに違う
- 返してもらえるかは、事前に火葬場へ聞くのが確か
- 公式に説明している3市は、お骨を供養・埋葬すると書いている
火葬の前に確かめておきたいこと
金歯の扱いが気になる時は、火葬の前に火葬場か、葬儀をお願いしている先に聞いておきましょう。後からでは確かめにくくなります。
慌ただしい中でも、事前に一言聞いておくだけで、後のもやもやが少なくなります。
例えば、こんなふうに聞いてみてください。
「故人に金歯があるのですが、火葬のあと金属はどのように扱われますか」
「残骨灰はどのように扱われていますか」
- どこの火葬場を使うかを確かめる
- 火葬場を運営する自治体の公式サイトで「残骨灰」の説明を探す
- 載っていなければ、火葬場か葬儀の担当者に問い合わせる
- 家族にも聞いた内容を共有しておく
売るために故人の歯を外すことは勧めません。火葬の前に何かをする必要もありません。
手元に残っている金歯は売ることができる
実は、生前に外して保管していた金歯が引き出しに残っているんです。これはどうしたらいいでしょう?
外して保管されていた金歯は、遺品として売ることができますよ。ご家族で話し合ってから、金歯を扱う店に相談してみてください。
生前に外して保管していた金歯や、遺品整理で出てきた金歯は、金の量で値段がつきます。
金歯は金を含む合金なので、外して保管されていた物なら、遺品として買取に出すことができます。値段の目安や売り方は、遺品の金歯の記事でくわしく紹介しています。
ただ、故人の物を手放すかどうかは、家族の気持ちが一番大事です。『形見として持っておきたい』という家族がいれば、その気持ちを先に聞いておきましょう。
| 手元の金歯 | できること |
|---|---|
| 生前に外して保管していた金歯 | 家族で話し合ってから買取店に相談する |
| 遺品整理で出てきた金歯 | 歯が付いたままでも、そのまま持ち込む |
| 売らずに手放したい金歯 | 寄付などの方法を考える |
PR|金・貴金属の買取
金歯・銀歯の査定額を確かめる
外した金歯や銀歯、入れ歯の金属は、1点からでも金・貴金属として査定を受けられます。店頭のほか出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
遺品の金歯を売る時の流れは遺品から出てきた金歯を売る|家族の金歯を手放す前に確かめること、買取の手順は金歯の買取の流れと必要なもので紹介しています。
売らずに手放したい時は売れなかった金歯・銀歯・入れ歯はどうする?寄付・処分の方法、金歯の売り方の全体は金歯の買取ガイドもどうぞ。

よくある質問
火葬のあと金歯はどうなりますか?
収骨のあとに残ったお骨や灰は残骨灰と呼ばれ、金歯などの金属はその中に含まれます。残骨灰の扱いは自治体ごとに違います。
火葬のあと金歯を返してもらえますか?
返してもらえるかを書いた自治体のページは見つかりませんでした。気になる時は、火葬の前に火葬場へ問い合わせてください。
残骨灰の扱いに国の決まりはありますか?
2023年3月の政府答弁では、国は調査を踏まえて対応を検討するとしており、統一の基準は示されていませんでした。その後については確認できていません。
生前に外していた金歯は売れますか?
外して保管されていた金歯は、遺品として買取に出せます。家族で話し合ってから、金歯を扱う店に相談しましょう。
まとめ
- 火葬のあとの金属は残骨灰に含まれ、扱いは自治体ごとに違う
- 2023年3月時点で、国の統一の基準は示されていない
- さいたま市・鹿児島市・京都市は、お骨を丁重に扱いつつ金属を売却などで扱っている
- 気になる時は火葬の前に火葬場へ問い合わせる
- 生前に外して保管していた金歯は、遺品として売ることができる







コメント